宮崎県知事

本日は、「みやざきシーサイド芸術花火2020」が盛大に開会されますことを心からお喜び申し上げます。

　本大会は、音楽と花火がシンクロする素晴らしい芸術作品を楽しむものでありますが、今回は「口蹄疫終息10周年記念」並びに「コロナ医療従事者応援」の意味合いもあると伺っております。

  まずは、新型コロナウイルスの第３波に直面する中、医療や感染症対策の最前線で、昼夜を分かたず業務に従事いただいている皆様に深く敬意を表すとともに、コロナ対策への県民の皆様の御理解と御協力に心から感謝申し上げます。

　本県で平成２２年に発生した口蹄疫では、１３０日にも及ぶ口蹄疫ウイルスとの闘いの中で、感染拡大防止を図りながらも、２９万７，８０８頭の尊い家畜の命が犠牲となり、畜産業のみならず地域経済や県民生活に大きな影響を及ぼしました。

  終息以降この１０年間、「忘れない　そして前へ」を合い言葉に、県民が力を合わせて再生・復興に取り組んでまいりました。

  奇しくも口蹄疫から１０年の節目の年に、新型コロナウイルスの感染が世界規模で拡大し、本県においても県民生活や地域経済に大きな影響を及ぼしております。

　このような中、本県が口蹄疫復興からの再生・復興を果たしていく中で培った、県民全体で共有している防疫の意識などを生かしながら、「新しい生活様式」による感染防止対策を日常生活に取り入れ、全国に先駆けて経済の再始動につなげる「宮崎モデル」により、新たな変化や不測の事態にも対応できる持続可能な経済・社会づくりに取り組んでいるところです。

  引き続き、県民の皆様の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

　今宵は、口蹄疫からの復興への歩みに思いをはせながら、県民一丸となった御協力に感謝しつつ、新型コロナウイルスの終息・復興への希望を胸に、皆様とともに夜空を見上げ、本県の未来が花火で彩る夜空のように明るく輝くものとなることを御一緒に祈念申し上げ、御挨拶といたします。

宮崎県商工会議所連合会 会頭

宮崎県が口蹄疫終息から10年を迎えるこの年に、世界中はコロナウィルス禍の真只中にあります。その中で我が国とりわけ私達の宮崎は、一応の落ち着きを保ち、「コロナとともに」の新しい生活様式での生活・経済活動を取り戻しつつあります。

今年の「神武様」の御神幸行列は中止になりましたが、「神武様広場」を開催したところ大勢の皆様に参加していただきました。また本日は、高千穂通りを中心に「みやざきグルメストリート」を開催いたしておりますし、この「シーサイド芸術花火」も盛大に開催されます。今後もコロナ対策をしっかりと行って、新しい生活様式の中で様々なチャレンジをしていきましょう。

　これからは「コロナ」後の世界を模索しながら歩みを進めなければなりません。私たちには10年前の口蹄疫の経験があります。畜産農家の皆さんを始めとして沢山の苦しみがありました。一方で、防疫においても復興においても、産業の枠を超えた連携、産学官の連携が重要であることを学びました。

この「連携の力」は、コロナ禍の対応及びポストコロナ社会を築いていく上で大きな力になると信じています。今回の「口蹄疫終息10周年記念みやざきシーサイド芸術花火」を新たな契機として、皆で心を一つにして「宮崎の元気」のために力強く前進していきましょう。

みやざきシーサイド芸術花火開催委員会　代表

泉谷しげる氏の声かけから始まった「水平線の花火と音楽」から 10 年が経ちました。 「口蹄疫」で沈みそうな宮崎に「元気を」との泉谷さんの思いが、今こうして宮崎に新しいイベントと して根付いています。

今、あの時と同じです。 宮崎だけでなく日本中、世界中がコロナとの生活を余儀なくされています。 特に医療に携わる方々は、私達の想像をはるかに超える気遣いやご苦労があると思います。 私達の生活を日々支えて下さる医療従事者、エッセンシャルワーカーの方々への感謝を込めて、 今日の花火の第一部では特別な尺玉を打ち上げます。 コロナ収束の日が1日も早く訪れ、心おきなく皆で食事をし、楽しい時間を過ごせるようになる、 その様な願いを込めて全ての皆様にお届けします。

「みやざきシーサイド芸術花火」は、今まで支えて下さった関係者の皆様とご来場頂いたお客様の 応援とご理解があって開催できていると思います。 皆様のご厚情に感謝を申し上げてご挨拶の言葉とさせて頂きます。